タダラフィルを服用するとボディビルダーみたいになる？

はじめに

勃起不全（ED）の治療に使われる薬である「タダラフィル」が、ボディビルディングにも効果があるってホント？

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勃起不全（ED）

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この記事では、タダラフィルのボディビルディングへ潜在的な効果、そもそもタダラフィルとはどのような薬かについて説明します。

タダラフィルとは？その効果は？

まずはじめに、タダラフィルとはどのような薬なのか、そしてどのような効果があるのかを説明します。

タダラフィル（先発医薬品であるシアリスの有効成分）は、勃起不全の治療薬として最も一般的に処方されている経口薬です。勃起不全は英語でED（Erectile Dysfunctionの略）で、性行為に必要な長さや硬さの勃起が得られない、または維持できない性機能障害のことです。かつてはインポテンツ（impotence）と呼ばれることもありました。

バイアグラ、レビトラ、ステンドラなどの多くの勃起不全治療薬と同様、タダラフィルはホスホジエステラーゼ5（PDE5）を阻害することにより勃起不全（ED）を治療します。PDE5は血管の壁に存在するタンパク質で、血液の流れに影響を及ぼします。

タダラフィルは、PDE5の働きを阻害することで血管の拡張を可能にします。より多くの血液が陰茎に流れることで、勃起が得られ、また持続することができるのです。

タダラフィルはボディビルに役立つ？

タダラフィルは通常、勃起不全（ED）の治療に使用されますが、身体への作用によりスポーツのパフォーマンスを高める可能性があることが新たな研究により示唆されています。

炎症を抑える

タダラフィルには運動後の炎症を抑える働きがあります。運動中は定期的に重いウェイトを持ち上げているため、この機械的なストレスによって筋肉細胞がダメージを受けます。

それにより身体は筋繊維をより強く、より大きく再生させることができますが、筋肉の損傷に続く炎症反応は強い筋肉痛を引き起こす可能性があります。タダラフィルは炎症性サイトカインのレベルを下げ炎症を抑えることで、この痛みを和らげることができます。

筋肉への血流を増やす

さらに、タダラフィルは陰茎部の血管拡張と血液循環の改善を促進するだけでなく、身体全体の血液循環にも作用します。それにより筋肉への血流が増加し毒素がより早く排出されると同時に、筋肉細胞に酸素と栄養が供給されます。2008年に発表された研究によると、タダラフィルのこのような効果は筋力の向上につながるとされています。

男性ホルモンを増加させる

タダラフィルは、ボディビルの筋肉増加に影響を与える重要なホルモンの1つであるテストステロンのレベルを高めます。研究によるとテストステロンは筋タンパク質形成を増加させ、筋肉量を増加させることによりボディービルディングをサポートするのです。

2006年に発表された試験的な研究によると、タダラフィルの長期投与により被験者のテストステロン：エストラジオールの比率が持続的に増加することが確認されました。2017年に発表された研究では、3か月間にわたって毎日5mgのタダラフィルを服用することで被験者のテストステロン値が有意に高くなることが実証されました。

このように、タダラフィルはテストステロンレベルを高めることで身体作りに役立てることができます。テストステロンレベルは年齢とともに徐々に低下することが示されているため、40歳以上の男性にとっては特に有効です。

除脂肪体重を改善させる

タダラフィルは、体脂肪を除いた体重である除脂肪体重を改善させる効果もあります。2017年に発表された研究では、2か月間にわたって毎日5mgのタダラフィルを服用することでウエスト周りが減り、除脂肪体重が全体的に改善されたことが明らかになりました。タダラフィルは、体格を維持しながら余分な脂肪を落とすことで体づくりに役立てることができます。