この記事では、抗血栓薬はEDの原因になるのか、そもそもEDとは何か・なぜ起こるのか、EDで悩んでいる場合はどうすれば良いのか、などを説明します。
勃起不全(ED)を経験している人の中で抗血栓薬を服用中の人、または服用予定の人の中には、次のような疑問を持つ人が少なくないはずです。
・抗血栓薬はEDを引き起こしたり悪化させたりすることがあるのか?
・抗血栓薬はバイアグラなどのED治療薬と一緒に服用することができるのか?
勃起不全(ED)とは?
まずはじめに、勃起不全(ED)とは何かについて説明します。
もしかして、ED?
勃起不全は英語でED(Erectile Dysfunctionの略)で、性交渉に十分な長さや硬さの勃起が得られない、または維持できない性機能障害のことをいいます。かつてはインポテンツ(impotence)と呼ばれることもありました。ペニスが硬くならないことが続いていたり、勃起してもすぐに萎えてしまうような場合は勃起不全(ED)である可能性が高いです。
しかしこのような勃起不全(ED)の症状が起こるのがときどきであれば、それは正常の範囲です。このような症状が起こるのが毎回または大半の場合、あるいはそのことが自分のメンタルおよび妻・パートナーとの関係に悪影響をおよぼす場合には、改善する必要があります。
EDは恥ずかしい?
EDは恥ずかしいことではありません!世界中で最も一般的な性機能障害であり、全ての男性の3分の1が経験していると言われています。日本でも40歳以上の男性の3人に1人、成人男性の4人に1人が発症しています。現在EDを経験している方は、自分だけじゃないとわかることで気持ちが楽になるのではないでしょうか。
EDの原因は?
EDにはさまざまな原因があります。身体的な原因と心理的な原因のいずれかに起因することがありますが、両方が原因となることも多くあります。
身体的な原因としては、糖尿病、高血圧、高コレステロール、そして心血管疾患などの病状に関連があります。また、EDの有病率は年齢とともに増加することが知られていますが、これは勃起を維持する能力に影響を与える健康状態のリスクが高まることが原因のひとつです。
一方心理的な原因としては、自尊心の低下、不安、ストレス、うつなどが挙げられます。心理的な原因は身体的な原因ほど多くはありませんが、EDの5件中1件は心理的な原因であるという調査結果もあります。
EDになった!どうすれば?
もしEDを発症した場合、いくつかの治療法があります。
EDは処方薬で治療するのが一般的です。ED治療薬としてよく処方されるのは、経口薬であるバイアグラやシアリスです。バイアグラの主成分はシルデナフィル、シアリスの主成分はタダラフィルで、血管を拡張し陰茎組織への血流を増加させる働きがあります。これにより勃起が実現および維持することができるようになります。
ED治療薬の処方をご希望の場合は、医師の診察を受ける必要があります。ノアでは医師がお客様のニーズに合った薬、用量、服用方法を確認し、適切だと判断した場合はバイアグラやシアリス、それらのジェネリックなどの薬を処方します。
血液をサラサラにする薬とは?
血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)は、外科手術の後や心血管系疾患の患者に処方されることが多い薬です。血栓ができるリスクを下げるだけでなく、すでにできている血栓が大きくなるのを防ぐ効果があります。血栓は体内の血液の適切な流れを妨げ、脳卒中や心臓発作などの緊急事態を引き起こす危険性があるため、血栓を防ぐことは非常に重要です。
患者に処方される抗血栓薬は抗血小板薬と抗凝固薬の2種類に分けられます。抗血小板薬が血小板(本来は小さな血液細胞)が血栓になるのを阻止するのに対し、抗凝固薬は血栓の形成を遅らせるのに役立ちます。
一般的なものとして、抗血小板薬にはチクロピジン、クロピドグレル、アスピリン、ジピリダモールなどがあります。抗凝固薬としてはエノキサパリン、ワルファリン、ヘパリンなどがあります。現在これらのいずれかを服用している場合は必ず指示通りに服用し、ほかの薬と一緒に抗凝固薬を服用している場合は医師に相談するようにしてください。
血液をサラサラにする薬と勃起不全の関係は?
抗血栓薬を服用している場合、その薬がEDの症状を引き起こしたり、悪化させたりすることはありませんのでご安心ください。しかし、抗血栓薬を飲み始めた頃からEDの症状があらわれ始めたという場合は、持病がEDの原因になっている可能性もあります。
抗血栓薬を服用している患者の多くは、高血圧、糖尿病、がん、心疾患などの病状により血栓が発生する危険性があります。これらの疾患の多くは同時にEDの危険因子でもあります。そのため、服用している抗血栓薬ではなく、病状自体がEDの原因となっている可能性が高いのです。
バイアグラと一緒に抗血栓薬を服用してもいい?
一般的に、バイアグラのようなED治療薬と抗血栓薬を一緒に服用することは安全であり、シルデナフィル(バイアグラの有効成分)とほとんどの抗血栓薬との間に既知の相互作用はありません。
しかし、現在抗血栓薬を服用している人は、バイアグラの服用や性行為が安全かどうか医師に相談することが必要です。心臓血管系の健康問題がある場合、性行為は心臓に負担をかける可能性があるからです。
ノアでは、医師があなたのEDの根本的な原因を確認し、最適なED治療薬、用量、服用方法を診断します。処方された薬は5時間以内(配送先住所による)に、自宅の玄関先までお届けします。
まとめ
血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)がEDの原因になることはありません。しかし、抗血栓薬を必要としている病状がED症状を引き起こす原因となっている可能性はあります。一般的にはバイアグラなどのED治療薬と一緒に抗血栓薬を服用しても問題ありませんが、服用の前に必ず医師に相談してください。
(この記事はNoah SGの記事を元に作成しました)